大納言 疾走る!

ド素人がレンタルカートを中心に無責任に不定期に語る。

中井インターサーキット 走ってみた

その名の通り、東名高速道路の秦野中井ICから僅か数百メートルに位置するサーキット。

これほどICから近く、高速道路キワキワに鎮座するサーキットは世界広しと言えどもここしか無いんじゃないでしょうか。アクセス良すぎにも程がある!

f:id:DAINAGON:20190709212712j:image

サイトを見ると、5〜10歳のお子様を対象にした「キッズ専用サーキット」と書いてある。ではなぜ今回、初見参のオッさんの私が走れたのか。

それは何を隠そう、私の精神年齢が8歳から全く成長していないからである!!

…寒いボケはさておき(厳密にいうと精神年齢14歳くらいだよ。てへっ)、子供がメインではあるものの、ちゃんと大人用レンタルカートも用意された、お子様から大きなお友達まで幅広い年代が楽しめるサーキットなのである。

こじんまりしたサーキットなのだが、カート、ポケバイ、バイク(モタードも)が利用できる幅広い懐の持ち主。カートはもちろん、NSR50もレンタル利用できてしまう模様。

f:id:DAINAGON:20190709214259j:image

さてカート場に到着すると、見慣れた男臭いカート場特有の佇まいの中に、どこかほのぼのとした気配が漂っている。子供専用と謳っているだけあって、なーんだか優しいオーラを感じる。なんだろうこの子供向けの遊園地に来たような感覚は。

クラブハウスって言うか受付は、子供の喜びそうなバスを改造して作られてある。このへんから既に普通のカート場とはひと味違う。

f:id:DAINAGON:20190718215005j:image

ここのオーナーさん(だと思う)もひと味違う。喋った感じは(失礼ながらも)正直ぶっきらぼうで言葉足らずで不器用そうな印象なのだが、仕事はとにかく一生懸命。カートのチェックをしたかと思えば受付対応、お次はマイクアナウンスにコースイン・アウトの誘導、走行中はアクシデントが無いかコースサイドから目を光らせ、また受付に戻って、またマシンのチェックして…と、施設内を淀みなく駆けずり回って八面六臂によく働く。そこには「めんどくせ」感は微塵も無く、とにかく真面目で真摯。その真っ直ぐな姿勢にサーキットと来場者への愛を感じるのだ。

なんだか妙に心が洗われつつ、バスの中の受付へ。程なくオーナー様(だと思う)が駆けつけ対応してくれた。

↓バスの中

f:id:DAINAGON:20190718215033j:image

料金は9分2500円。回数券の類いは用意されていない様子。複数回走りたい場合はちょっと痛い。

f:id:DAINAGON:20190718215953j:image

マシンはビレルN35の200cc。1周28秒を切るとBライセンスが発行され、よりハイパワーなヤマハFK9の2スト90ccが乗れるようになる。とのこと。

f:id:DAINAGON:20190718220228j:image

ガレージにはピッカピカのビレルが置いてあるけど、コイツにはどうやったら乗れるんだろう。お客さんの所有物を貸ガレージしてるんかな? 

f:id:DAINAGON:20190718220515j:image

f:id:DAINAGON:20190719210632j:image

コースは1周400メートルの反時計回り。驚きはその高低差で、なんと7メートルもある。この短い全長で2階建の家の高さくらいを上下するのだ。航空写真では全く分からないが、実際に現場で見てみると結構すごい。

ダブルヘアピンは「いろは坂」さながらに1コ目と2コ目がかなり段違いになってるし、ダブルヘアピン開けからズドーンと下ってヘアピンをクリアすれば、またロングストレートをズドーンと駆け登っていく非常にダイナミックなレイアウトなのだ。スポーツカート阪奈を思い出させる峠感。

f:id:DAINAGON:20190719211305j:image

コントロールラインはロングストレート上ではなく、コの字コーナー開けに位置している。多人数でレースする時はグリッドがコーナーを回り込む感じになるのかね。確かに手前のロングストレート上をコントロールラインにしちゃうと、グリッドが後ろになればなるほど上り勾配になって非常に不公平だわな。

さて、とにかく28秒を目指して頑張りまーす!!

f:id:DAINAGON:20190719212232j:image

右へ曲がる1コーナーはスロットル全開。ただ続けざまに2コーナーヘアピンがやってくるのですぐにアクセルを抜いてやる必要がある。ラインは2コーナーに対しアウト側に脱出する。

f:id:DAINAGON:20190719213335j:image

2、3コーナーのダブルヘアピンは中々の高低差でバンクも効いてる。1〜3コーナーはそれぞれアウトからアプローチできるよう、先の事を考えたライン取りが重要。

ブレーキが必要なのは2コーナーのみ。3コーナーは手前で多少アクセルワークで調整すれだけで全然踏んでいける。高低差のあるコークスクリューをスピードを保ちつつスライド気味で抜けていく感覚はかなり気持ちがいい。

f:id:DAINAGON:20190719214239j:image

お次はドーンと下っていくストレートからのヘアピン。(奥地にあるので写真は撮れなかった…)

下り坂でスピードが乗り、マシンが前方に傾斜した状態からのハードブレーキングなので、一切余計な動きをしてはダメ。ブレーキのタイミング、ステアリングを切り始めるタイミング、アクセルを踏んでいくタイミングをドンピシャで決めたい、いちばん神経を使うコーナー。

ヘアピンを立ち上がると緩やかに左に曲がる長ーい登り坂が待ち受ける。ヘアピンの立ち上がりの良し悪しによって思いっきりタイムに影響しそう。

残念ながら非力なN35なので、坂をチンタラ駆け上っていく。傾斜が緩くなり、やっとスピードが乗ってきたところで最終コの字コーナー。

f:id:DAINAGON:20190719220447j:image

コーナー手前でアクセルを緩めるだけでしっかり曲がれる。結構角度がある割にアクセル踏んで駆け抜けられるコーナーなので、ここも気持ちええわー。

f:id:DAINAGON:20190719221102j:image

結局2回走って、ベストは1回目に出した28秒634。

2回目はマシンが全然ダメだった。タイヤは相当傷んでたしエンジンのフケも悪い。結構当たり外れがあるのかも。1回目のマシンも果たして当たりだったのか外れだったのか定かではないが、いずれにしてもBライセンスに届かないショボい結果で無念…。結構頑張ったのになぁー。

f:id:DAINAGON:20190719221815j:image

全長が短いし、コーナーも少ないけど、この絶妙な狭さがN35によくマッチしてて、登り坂の非力なチンタラ以外は走っててかなり気持ちよかった!きっとカート初体験の人でも難しさより先に楽しさを感じることが出来るのでは?

高低差についても見た目と違って、実際走ると意外と怖くない。

タイムはショボかったけど、思いがけず楽しかったから今回は満足っす!次来るときは絶対にBライをゲットするぜっ!!!

f:id:DAINAGON:20190719222646j:image

公式サイト

https://www.kidsracing.info

 

[独断と偏見評価]
難度★★★☆☆
度胸度★★☆☆☆
爽快度★★★★☆
コスパ★★☆☆☆
ホスピタリティ★★★☆☆