仕事の関係で幕張に出向き、思いのほか早く切り上げることができた。帰るにはまだ早いし、折角なので何か遊べるとこないかなぁ…。
んー。カートとか?…まさかカートなんてねぇ。
なーんて、ふとダメ元で「幕張 カート」とスマホ検索してみたら、「ハーバーサーキット」がヒット。
存在自体は以前から知っていたが、まさかこの近辺にあったなんて。アクセスを調べてみると幕張から案外近いじゃないか!
屋内カートってビミョーじゃない?と、少し食わず嫌いな感覚があったものの、レンタルカートに乗れる施設が近くにある以上、体験しておかなければきっと後悔する。
謎の義務感に駆られ、幕張から電車に乗り千葉みなと駅で下車、タクシーを拾いハーバーサーキットに向かった。
わずかワンメーターで到着。
なんとこのカート場、ボーリング場のビルに入っている。
ビルにカート場をブチ込む発想、仕掛人の頭の柔軟性はハンパねえな。
ザ・昭和な香りがプンプン漂う外観。どことなく懐かしく味わい深い。凄くイイ。
カートの看板はオシャレ。
これまたザ・昭和なエレベーターで2階へ。
2階に到着すると驚き!まるでカジュアルなパブのような空間が広がっているじゃありませんか!
充実の待機・休憩スペース。
ダーツやピンボールも完備。
ガラス越しにコースをみれば、ネオンで美しく装飾されている。
更に立ち入ってコースを見る。
おお、めっちゃ綺麗。
屋内カートはやっぱり趣が違いますね。とてつもないアミューズメント感を発している。新鮮だ。
路面はコーティングされてテカテカ輝いている。
子供の頃に遊園地で乗った、車をぶつけ合って遊ぶバンパーカーの路面を思い出すな。
黒板に手書きでポップにお値段が書かれている。このへんも良い演出ですねー。
時間をあまりかけられないので、1回券で2度ほど走るとしよう。まずは500円でライセンス発行。
速攻で裏に名前の刻印されたカードが付与された。
走行券を受け取りルールの説明へ。
懇切丁寧かつ無駄にウケを狙った、出来のいいオモシロ解説ビデオを拝見させていただく。ほんと色々と手が込んでるわー。
9月のレコードは22秒2。たったの22秒!
コースは280メートルという短かさだが、チュルチュル滑るだろうし、案外まともに走らせるの難しいんだろうなー。
こないだのスポーツカート阪奈で自信喪失してるので、初回は25秒くらいで走れれば及第点ってとこかな?全く見当がつかないが。
平日で客も少ないので早速お呼び出し。
貸出フェイスキャップとメットを被りスタンバイ。グローブは着けなくて良いみたい。
マシンはSodiのRT8。めちゃカッコええ。Sodiってラインナップ豊富ですねー。どうやらSodiのレンタルカートではこのRT8が最上級グレードのよう。
左寄りにシートが設置されているのは、どのSodiでも共通なんすね。
驚いたのは立派な4点シートベルトを装着しないといけないこと。メット被ってると胸元が見えなくて若干装着しづらい…
エンジンスタートし、ランプが青になったらコースイン。
狭い室内にギュっと凝縮されたレイアウト。
スロープによってコースが2階建になっており、上ったり下ったり。曲がりくねってヒマしてる余裕がない!
これは侮れん!!!
カートは思ったより滑らない。これは想像と違った。屋内のチュルチュルカートって、ドリフトしてナンボ。と思い込んでいたのだが、違う!
基本はきっちりグリップ走行させる必要がある。副産物として惰性でスライドが入るが、ケツ振りは厳禁だ。
速度は最大50キロ程度しか出ないようだが、コース幅が狭く、次から次へとコーナーがやってくるので案外スピード感もある。
次第に体が慣れてくると、このちょこまかとした忙しさが心地よく感じてくる。
マシンを操ってるぜ俺!って感覚に浸れて気持ちいい。
これは病みつきになりそう。
トンネル下の右コーナーをチョンブレで一気に方向を変えて進入し、スピードを乗せたままベタ踏みで最終コーナーのバンクのついたシケインを抜け、タイヤよ、持ってくれー!と祈りながら1コーナーに突っ込む。このセクションが堪らなく小気味イイ。
スロープを下ってからのヘアピンは曲者。ブレーキングで入るか、アクセルオフで入るか、2回の走行では掴みきれなかった。上手くクリップにつけるタイミングがなかなか難しく、ケツを振らずに立ち上がらないと一気にスピードが殺される。
結果、
1セット目23.843
2セット目23.629
思ってたよりはマシなタイムが出たが、2セット目の伸び代が少なくてガッカリ。
22秒台なんて程遠い…
たった2回の走行だが、早くも引き出しをほぼ出し尽くした感あり。終始コツコツ壁に当たってたので、あとコンマ数秒は短縮できるかも知れないが、22秒台を叩き出すには根本的に走行スタイルを変えないといけないだろう。
いやー面白かった!やっぱり食わず嫌いはいけませんね。こんなに屋内カートが素晴らしいとは。
カートでスポーツ。というよりは、アトラクションで遊んでる。って感覚はやはり拭えない。しかしレンタルカートには案外このくらいのコースがマッチしているのかも知れない。
アスファルト仕様の広い屋外サーキットは、往々にしてコースよりもカートのスペックが劣るので、物足りなさやストレスを感じるセクションが多い。
しかし狭い屋内だとコースよりカートのスペックが勝るぶん、ブン回してマシンを手なづける感覚が途切れず、終始楽しい。
目からウロコでした!
暑い夏も、寒い冬も、雨でも雪でも関係なし。そんなところも全天候型カートのメリットですね。
また必ず挑戦しにくるぜ!!
公式サイト
[独断と偏見評価]
難度★★★☆☆
度胸度★☆☆☆☆
爽快度★★★★☆
コスパ★★★★☆
ホスピタリティ★★☆☆☆(ハード面は抜群だが…)
自己ベスト23秒629