大納言 疾走る!

ド素人がレンタルカートを中心に無責任に不定期に語る。

美浜サーキット 走ってみた

シーサイドサーキット初体験から落ち着く暇もなくその足で美浜サーキットへ向かう。

あまり機会の無い愛知滞在なので、行けるだけカート場を巡っておかないと味わうチャンスが何年先になるか分からないからね。

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お目当ての美浜サーキットのレンタルカート営業は17時からなのでスケジュール的に丁度良い塩梅なのだが、冬場は日が暮れるのが馬鹿っ早い。

到着した16時台で既に薄暗くなっており、走り始めた頃にはもはや真っ暗のナイターモード。照明で照らされてるとは言え、初めてのサーキットはやっぱり視界の良い日中に走りたいもんだが、このサーキットのレンタルカートはどう足掻いても17時からしか走れない。

まあ、はるばるここまで来ることができただけでも御の字としようじゃないか。

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さて、この美浜サーキットは本来4輪ないしは2輪向きのコースなのでフルコースが1100mとデカい。

これは走り応えが充分だぞ!と、到着後明るいうちに速攻で長いコースサイドをてくてく歩き、まじまじと眺めてイメージしたラインを頭に叩き込む。

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レンタルカートにはコースが多少オーバースペックだな。ほとんどノーブレーキかな?アベレージスピードが高そうだな。など、あれこれ思考する。

よっしゃそろそろ走ってみますか。と、おもむろに受付へ…

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そこで思いもよらない衝撃の事実を宣告されてしまう。

「あ、平日の営業はショートコースになります。」

「ほう。そうなんですね!わ、分かりましたぁー」 

ガーーーン!!

ななななんと今日走れるのは前半セクションのみをショートカットさせた全長700mのレンタルカートコースとのこと。

さっきのスクーリングはなんだったのか。マジかいなー。想定外でちょっとショック‥。

単なる自分のリサーチ不足に過ぎないのだが、シーサイドサーキットとはまた違った形で、この美浜サーキットの本領を味わうことが出来ないことが早くも発覚した。

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だがしかし!ショートコースと言えども全長は堂々の700m。一般的なレンタルカートコースに比べたら充分にロングコースといえるし、気持ちを切り替えてチャレンジしよう。

ショートコースはフルコースには無いヘアピン状のコーナーが付加されている。その部分は下見でノーチェックだったので実際走ってみて確かめるしかないな。

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ちなみに美浜サーキットのレンタルカートはマシンのステップアップ方式が設定されている。ノーマルカートでショートコース35秒2回以上クリアでエキスパートカートに乗れるAライセンスが与えられ、それで32秒2回以上クリアすれば更に速いスーパースポーツカートに乗れるSライセンスがゲットできるらしい。

700mのコースでノーマルカート35秒って考えると、通常のレンタルとしては相当に速い部類だ。ハイスピードコースと認識するラー飯能でさえ全長540mを33秒台で走れば速い方だし。どんな感覚なのかワクワクするぜ。

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料金はビジター平日1回8分2500円、土日祝は3000円。回数券は超激安でビジター6回綴り10500円!回数券で入り浸れる人が羨ましい!

マシンはビレルN35で、エンジンはホンダ200cc。

どれに乗ってもいいよ。ってことなのでこのラッキー7で出発!

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1コーナーは一見タイトに見えるから、序盤はちょっとブレーキングしたりアクセル抜いたりして恐る恐るだったが、幅が広く案外余裕なことがわかり、タイヤが温まってくるとベタ踏み全開コーナーであることが判明。

緩やかな左の2コーナーをインベタで抜け、続いて下見していなかった3コーナーへ。

スピードが乗った2コーナーで右側に荷重が乗る状況から即、右へタイトな切り返し。感覚としては軽くブレーキングから荷重移動して突っ込んでいくコーナーだが、このカートだと意外や意外、ベタ踏み全開で行けてしまう。コーナー出口一杯使えば挙動が乱れる事もなく、無理してベタ踏みすることが逆効果になってる感覚は微塵も無い。

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続いて1ヘアピンから美浜名物?のフェニックスコーナーへ。

画像は明るいが、実際の走行時は真っ暗。特にヘアピン前のあたりは照明が付いてるとは言え視界が悪く、次どうなってんの!?と序盤の数周は焦りながら悪戦苦闘…

ヘアピンと言えど、レンタルカート目線ではヘアピンとは言えない程のゆとりがある。フェニックスコーナーに向けてスムーズにアプローチできるよう、ライン取りが肝要となるコーナーだが、切り過ぎることが無い限りベタ踏み全開で行けてしまう。

で、名物フェニックスコーナー。ここは首都圏のカート場ではお目にかかることが出来ないダイナミックな円を描く巨大コーナーだ。レーシングカートなら強烈な横Gが襲いかかるに違いない。レンタルカートで走ると適度なGとグリップ感があり気持ちいい。勿論ベタ踏み全開。

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最終コーナーは脱出のライン取りによっては多少横滑りしてしまう。が、丁寧に角度を保ちクリアすれば難なくベタ踏み全開で行ける。ショートコースでは最終コーナーが1番気をつかうかな?

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序盤は手探りだったが、結局全コーナーベタ踏み全開だった。とは言え単に広いコースを淡々と走るだけでつまんねえ。という訳ではなく、ギリでコーナーを攻めていく爽快感がある。

さてさて肝心のタイムは??

全コーナーベタ踏みだったし、ライン取りは概ね適正に思えたし、挙動を乱してロスる事もほぼ無かった。1回目とは言えカートのポテンシャルは出し切ったんじゃないの?と思える程の達成感があるから期待大!

若干のドヤ顔を隠しきれないまま、タイムシートに目を落とす。

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…??

…おや???

クソ遅っせぇ!!!!!

3ラップ目の37秒台をアタマにその後ほぼ安定の39秒台ってアナタ…

なんか知らん間にトラブってた??

まさかベタ踏みしてるつもりがアクセルに石でも詰まって底まで踏めてなかったのか?はたまた左足が終始10%くらいブレーキを踏み続けてしまっていたのか?

何かペダル操作上の落ち度がないとこんな糞タイムにならんだろう。もしくは暗いから気付かず余計な部分を走っちゃってた??

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ぐぬぬ…まあ流石にそんなアホな不具合は起こっていなかったはずだ。違和感なくカートは動いてくれてたし。そこまで目が悪い訳でもない。

マシンがハズレだったのか、自分が下手過ぎたのか定かでは無いが、Aライセンス条件に程遠いタイムに落胆を隠せない。

そんな落胆中の俺にスタッフさんから追い討ちの一言…

「最終コーナーで滑ってましたからねえ。あれだとタイムが出ません」

いやいやいやいや〜〜

確かに最終コーナーの立ち上がりで挙動を乱すところを目撃されたのは覚えているさ。しかし!乱れたのは唯一そのラップのみなんだ。信じてくれ!

チェッカーを振りに出て来たその瞬間だけダサいところを見たんでしょ?中盤は人影が無かったから見てなかったでしょ??(わからんけど。)まったくよく言うぜ!

…なーんてことを言う勇気はさらさら無く、「そ、そうなのかなぁ」と中途半端に返答し、モヤモヤ感いっぱい。

この状況なら速攻で「お代わりじゃい!」となるはずだが、真っ暗だし、客は自分ひとりだし、寒いし、タイムのヘタレっぷりに心も折れてるし、ちょっぴり気持ちが乗らず1回で帰っちゃいました…

後から思い返せばつくづく勿体ない!

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ベタ踏みでアベレージ39秒台という悲しい結果に終わったものの、ショートコースとは言え雄大なレイアウトの走り心地はかなりワイルドで正直めっちゃ楽しかった。終始アベレージスピードが一貫して高いし、多少振り回してもリカバリーできる懐の広さがあるから、今日行った優等生的サーキットのシーサイドより豪快な走りを楽しめる。こっちの方が好きかも。

フルコースにも興味があるし、もうちょっと日の長いシーズンの週末にいつか訪れて、必ずやリベンジだ!

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公式サイト

https://mihama-circuit.com

 

[独断と偏見評価](39秒アベレージ目線)
難度★★☆☆☆
度胸度★★☆☆☆
爽快度★★★★☆
コスパ★★★☆☆
ホスピタリティ★★☆☆☆