2017年元旦。
いやー、1月1日からついつい弾みで鈴鹿まで足を伸ばしてしまった。
元旦も営業なさっている鈴鹿サーキット様。モータースポーツ好きとしては、何はさておき聖地鈴鹿に初詣ってのもたまには良いじゃないか。
関西の実家に帰省していたので西名阪から名阪国道を経由して2時間弱で到着。高速代も僅かだし、鈴鹿市街地に位置してるからアクセスしやすくて良いわーー。
お目当ては当然のことながらレンタルカート施設の「アドバンスカート」。
鈴鹿のレンタルカートは6年ほど前に1度だけ。すっかり記憶に無いので是非走りたかったのです。正月から嬉しいぜ〜。
元旦なのでガラ空きやろ?と思っていたが、遊園地は家族連れで賑わっており、アドバンスカートの方も汎用エンジンの音が地味ぃーに唸っている。
さすが世界の鈴鹿サーキット様。正月休みも返上して需要に応えている。
先ほどサーキット(モートピア)入場の際にアドバンスカート5周券付のセット入場券(2600円)を購入済。
受付で5周券を渡し、ルール説明の教室へ。
可愛いお姉さんが懇切丁寧に注意事項を解説してくれる。おし!モチベーション上がってきたでぇ(*^^*)
解説の中で嬉しかったのが、5周券といえどインラップとアウトラップはカウントせず、きっちり5周のタイムアタックが出来るということ。まあ当たり前っちゃ当たり前なのだが、以前とあるサーキットで理不尽を感じた経験があるので、こんな些細なことで妙に感激。
ライセンスのシステムは同じくホンダ経営のツインリンクもてぎのカートランドと同様である。
ラップタイムによりB→A→Sとランク付けされ、Aライセンスからアドバンスカートプラスという排気量の大きいカートに乗れるようになる。
コースレイアウト(左)。右側に見えるのはお子様用のカートコース。
前半セクションはなーんとなくツインリンクもてぎのカートランドと似た雰囲気だが、全長470mなのでもてぎよりも100m程短い。結構いやらしさを感じるレイアウトだ。図面上で想定するレコードラインのイメージ通りに走れるかな。
ちなみにAライセンスのボーダーは37秒999以内。とりあえず目標はこれを切ることとする。
マシンはお馴染みのビレルにホンダGXの200cc。
いざお試しの5周アタック!
ピットロードからゆっくりと1コーナーへ。さてさてどんな感じですかな?
…と思ってたらいっきなりスピーーーン(>_<)
おいおいーーー!こんなスローペースの段階でスピンかましたのは、レンタルカート人生で初である。
えらい滑りまんがな。
結構シビアだ。少しでも雑な扱いをすると簡単に回りやがる(汗)
その後も色んなコーナーでスピン。やっべぇ。ド下手や…。
このグリップの無さはタイヤがもたらすものなのか、路面がもたらすものなのか不明だが、そんなスリッピーなところも、なんだかツインリンクもてぎと同様である。
こりゃあまマズい。Aライセンスなんて夢のまた夢か。もてぎ体験の二の舞いか?
ツインリンクもてぎ カートランド 走ってみた - 大納言 疾走る!
レイアウトを記憶することだけに集中したが、終始ドタバタ。想定以上にグリップが無いので全くイメージ通りに走れない。
ベストラップは39秒136。ビミョーーー。37秒台まで1秒以上あるじゃねーか。
しかもこのコース、めっちゃ腕が疲れる。このブログで綴ってきたどのサーキットよりもダントツでしんどいぞ。
僅か5周のタイムアタックにもかかわらず、汗がタラタラ。さっむい正月なのに(汗)
スムーズに走れていないことがよーく解るこの疲れ。
もう1回じゃーーー!
しばし休憩後、再度受付へ。ついでにお金を払って顔写真入りのアドバンスカート特製Bライセンスカードをゲット。ライセンスをゲットすれば次から注意事項の説明コーナーが免除となる。
次のセットで必ずやAライセンスに到達してやる。1秒くらいなんとかなるさ、きっと。
ふと先ほど貰ったタイムシートの裏面を見ると、走り方のコツが書かれていた。ふむふむ。この通りに走ればとりあえず37秒台に届くということだな。
よっしゃ。このとおーーり走ってみようじゃないか。
2回目スタート。
お手本のレコードラインの脳内イメージ通りに、実際に滑りやすいカートを走らせることがなかなか難しい。そのギャップの穴埋めに苦労する。
常連風の方々は1コーナーを若干ドリフト気味に通過していた。同じようにトライしてみるが、さじ加減がなかなか上手くいかない。
1コーナーは、S字の第2、3コーナーに備えてアウトインインで立ち上がらないと非常に苦しい。S字は図面の見た目以上にタイトだし、無理するとすぐグリップを失う。出来るだけ直線的にクリアするためには、1コーナーの立ち上がりがホント重要。
(写真のパイロンはお子様練習時のものなので、走行時は無い)
頭の中では理解しているものの、残念ながら1コーナーが難しいのだ。直線的にクリアすべき2、3コーナーでおっとっと、となり不本意にもスピードが落ちる。…繰り返し練習が必要だな。
4コーナーはブレーキポイントになっているが、ここは軽くアクセルオフして向きを変えインを突けば、スピードを乗せたまま立ち上がりのアウト側を大きく使うことができる。
ストレート後のヘアピン5コーナーは気持ち早めに向きを変えクリップに付き、ここもクリア後のアウト側を大きく使えばスピードの低下を最小限に抑えられるようだ。(うまくいかんけど…)
お次の6コーナーはハイスピードコーナー。Rが割とキツいがベタ踏みトップスピードのまま突入。タイヤは悲鳴をあげグリップを失いかけるが、ギリ持ちこたえられる。
7コーナーがこれまた難しい。6コーナーをハイスピードでクリアしてすぐ切り返しの鋭角コーナーになるので、とにかく挙動が乱れる。最終コーナーに備えたベストのラインをトレースすることすら難儀する。ブレーキングしたり、アクセルオフだけで突入したり、周回ごとに試してみたが、今ひとつパッとしない。
終始ドタバタしたまま10周を終えた。
ここは慣れるのに時間かかるわー。疲労感もハンパねえ…。
結果は37秒788。なーんとかギリギリ1ラップだけ37秒台に入れることができた。もうちょっとイケてると思ってたけど…。でもまあ、とりあえず目標をクリアできてホッと一安心。
ラストの2、3ラップでやっとタイヤが温まり、グリップが効いてきて随分走りが変わってくる。次はもう少しマトモに走れるかも。
受付に戻りAライセンスをゲット。一瞬にしてBライセンスが不要となったが、Aライセンスをゲットするためには致し方ない。
しかしこのライセンス、AとBの色が余りにも似通っており、グレードアップ感に乏しく少し寂しい。でも元旦の日付がめでたいから良し。
営業終了までまだ少し時間がある、今すぐ受付を済ませばもう1本走れるな。
Bカートでもっとタイムを縮めたい。というのが本音だったが、滅多に来れない鈴鹿。折角なのでこのまま一気にAカートを経験しておこう。
ということで、Aカートのアドバンスカートプラスを選択。疲れてるからチト休憩したいけど、間髪入れず乗車。
アドバンスカートプラスはエンジンのみ200ccから270ccに排気量を大型化したカート。
確かに立ち上がりが明らかにパワフルだ。簡単に滑っちゃうのは一緒だから、より繊細な操作が求められる。
そして腕のキツさが倍増…。早くも5周目あたりから腕が限界に達し、ステアリングを握る位置をコーナー毎に変えないと力が入らなくなってきた。
早くチェッカー振ってくれないかなぁぁ。これは元気なうちに乗らないとダメ…
腕のパワーでねじ伏せるのではなく、上手くスライドを活用して速いタイムを出す技術を磨かないと身体がもたない。
結局、カートにただ乗せられてるだけで10周が終了。
ベストラップは36秒511。速い人ならBカートでも余裕で出せるタイムちゃうのこれ(>_<)
即日Aライセンスに到達できたとは言え、終始ドタバタだし、僅かトータル25周アタックだけで身体もガタガタになるし、なんだか妙に達成感の薄い自身喪失のアドバンスカート体験でした…(T_T)
公式サイト
http://www.suzukacircuit.jp/gpfield_s/advance/
[独断と偏見評価]
難度★★★★☆
度胸度★★☆☆☆
爽快度★★☆☆☆
コスパ★★☆☆☆
ホスピタリティ★★★★☆
[番外編]サーキットチャレンジャー
アドバンスカートで遊ぶ前に、佐藤琢磨が監修してリニューアルしたという新感覚EVアトラクション「サーキットチャレンジャー」を楽しんでみた。国際サーキットを電動カートで走るアトラクションである。
アクセルとブレーキはステアリングについているパドルで操作。4段変速になっており、シフトもステアリングのボタンで行う。
走行中に無線であれをしろ、これをしろ、と指示が飛んできて、その通りに的確に操作できたかどうかが採点されるという、ちょっとしたゲーム性も備わっている。
スピードは30キロしか出ないのでスピード感は皆無だが、国際サーキットを実際に走れる(東コースのみ)というところに値打ちがある。
実際に走ってみると、想像以上にコーナー毎にアンジュレーションがあって、特にS字セクションは幅員がやたらと狭い。新東京サーキットでもこのくらいの幅はあるんじゃねーか?
鈴鹿がドライバーズサーキットと言われる理由がよーくわかった。
ここをF1やスーパーフォーミュラなどが猛スピードでバトルする。とんでもない世界ですね。
走行終了したら、データステーションで自分の走行データを出力できる。
ハンドリングはちょっとクネクネして遊び過ぎたのかな?シフトアップはS字の登り勾配でキチンとシフトダウンしないと減速しちゃうので、そのへんが響いたか?でもシフトアップって書いてるから、真相はよく分からない。
ともあれ、貴重な経験ができてよかったっす!!