大型ショッピングモール&カート場という、これまでの常識を打ち破る最強タッグ(汗)
イオンモール木更津の広大な駐車場の一角にある木更津サーキットにやってきた。
ここが凄いのは、単にイオンモールの隣という訳ではなく、イオンモール木更津のテナントのひとつとして存在しているというところだ。
なので、たとえば「イオンと1XXの専門店」とかいうキャッチコピーがあったとしたら、その1XXの数字の中にカート場が含まれているという、なんとも画期的な現象が起こっているのだ。
ショッピングモールにカート場をもってくるなんて素晴らしい発想じゃないか。訪れたファミリーの母さんと娘が買い物してる間に、カート未体験だった父さんと息子がカートで遊び、そしてハマっていく。という図式だ。
割と広域から人が集まるの場所なので認知度も自然と上がり、口コミ効果も期待できる。
とても理に適っている。
「なあ〜おい…こ、今週はイオンモールに行かないのか〜?? お!シャンプーが残り少ないじゃないか。(しめしめ)仕方ねえな!父さんが買いにいってやろう!」なーんて、無理やりイオンモールに行くきっかけを作り、コソ練しているお父さんも少なくはなさそうだ。
車がない人でも、イオンモールのシャトルバスが主要駅から出てるだろうから、アクセスに困ることはない。
腹が減ればフードコートでメシ、帰りがけに買い物もできる。あらゆるニーズに対応可能な夢のようなロケーションだ。
ショッピングモール隣接を着想し、イオンとの交渉の末、敷地内での営業に漕ぎ着けたサーキット経営陣の手腕には天晴れというほかない。(実に勝手な妄想ですみません)
実は東京の都心からも、アクアラインを使えば車でたったの1時間。密かに東京から最もアクセスしやすいカート場のひとつじゃないか?
これは盲点だったわ。
前置きはこのへんにしておいて、
コースはよく手入れされていて美しい。
駐車場内に作られている割には芝生なんかもあり、ちゃんとサーキットっぽく作られている。
コースの仕切りは白と赤の樹脂製のバリアが設置されている。
意識しないと見過ごしてしまうが、バリアが汚れておらずピッカピカ!屋外なおかつ駐車場なので普通はホコリまみれになるはずだが、定期的に拭いて手入れしているのだろうか?
とてもきれいだ。
1周410メートル。ちょっと短かくて残念だが、ちょこまか走るぶん、腕が相当疲れそうな予感がするな。
店の外観はなかなかスタイリッシュにデザインされている。ちびっ子もカッコいい!と思うに違いない。
店内はシンプルかつ清潔感があり好印象。
壁にはサインがいっぱい。モータースポーツ系の有名人がわんさか来てるようだ。
サインの書き方に色々と個性があって面白い。小林可夢偉のサイン(写真左から2つ目)なんて、どのような経緯でこの形に行き着いたのか、気になって仕方がない…
走行は1回計測6分のようだ。ちと短いなあー。
まあコースが短いから周回数はある程度こなせるのか。
3回じゃ物足りないかな…という不安もあったが、財布と相談して3回券を購入。
初めてなので入会金200円でカッコいい会員カードが付与された。ちなみに裏面には顔写真が入っている。
永久会員(たぶん)でこんなカード貰って200円はお得やー。
初めてなので1回目の走行はリミッター付き走行となるようだ。2回目以降は解除してくれるとのこと。
カートはSODIのRX8というマシン。見慣れたビレルと違い、流れるようなデザインがカッコいい。レンタルカートも日々進化してるなあー。
ペダルは赤と緑に色分けされている。初心者に教えやすく、という配慮なのだろうか。カラフルだ。
シートは固定式だが、ペダルの位置は変更可能。しかもドライバーの手元で調整できるという素敵な機構が備わっている。ただし、アクセルとブレーキの位置は一式となり個別調整は不可。
ただ、ペダルに足を置くと踵の設置面が何故か傾斜していて、つっかかって踏みにくいのが気になった。
さあ、とりあえず初心者のリミッター付き仕様で1本目。
第一印象は、路面が滑らかなのか、カートの質が良いからなのか分からないが、とにかく乗り心地がいい!突き上げやザラつきが少なく、とても滑らかに感じる。
カート自体の動きは軽快ではない。そして止まらない。これはサーキットの狭さがそう感じさせるのかも知れないが、乗り心地がいいので走っていて苦痛に感じることはない。
リミッターがかかっているのでスピードが乗らない…。
流しながらコースを覚えて終了。
満を持してここからリミッター解除の2本目。
おお!スピード感が激変!走りの滑らかさと相まってなかなか爽快じゃないか。
キモとなるのは1つめのヘアピンと最終コーナー。タイムの良し悪しはここ次第だな。
1つめのヘアピンは次のコーナーの進入を考えてクリッピングを奥にすると後が楽になる。
そのまま最初コーナーまで全開(4コーナーは慎重に)になるので、立ち上がり重視が求められる。
でもねえ、頭じゃわかっていても、カートが止まらないのでなかなかピッタリ決められないのです。
ついつい大回りしておーっとっと!となる。
最終コーナーはかなりブレーキを踏み込まないと止まってくれない。滑らせつつコーナーに入るべきか、きっちり止まってグリップして入るべきか、最後までよくわからなかった。速い人が走ってなかったので参考にできず…
いずれにしても最終コーナーは、以降のストレートに向けてスピードを殺さずにクリアし、如何に早くアクセルを踏み込めるかが課題となる。
そんな最終コーナーもやはりドンピシャで決められない…
一瞬にして2本目終了。
短けぇーーー!!
やばい!あと1本で終了じゃないか。
ラスト6分で仕上げられるのか?全く自信がない。
いざ崖っぷちの3本目。
あ!…という間に、一瞬で終わった。
あと2分くらいは欲しいなー。
周回毎にかなりムラが残るものの、なんとか2本目よりはタイムを縮めることができた。
最終コーナーはもう少し改善できそうだな。いつかまた来た時の課題として残しておこう。
タイムはこのように屋内でも見ることができる。
モニター下に掲示されていたランキングの紙を見ると、体重60キロ台では1位が24秒台前半となっていた。
今日の自分より1秒も速いのか…。
たった1秒とはいえ僅か25秒のラップに対しての1秒。
この1秒は相当重みのある1秒である。ウサインボルトと小学生、F1とチャリンコくらいのどうしようも無い差と言える。
恐らくあと何回か走り込んでムラを改善すれば24秒台には入れられそうな気がするが、流石に前半に入れるには根本的に走り方を変えないと無理だろうな。
でもまったく想像つきませーん。
ちなみに愛知県のイオンモールでも同じようにカート場を経営してるみたいです。
愛知のほうが広そうでいいな。行ってみたい!
狭くて短いけど、想像以上に楽しいサーキットでした!!
公式サイト
http://www.kisarazu-circuit.com/sp/index.html
[独断と偏見評価]
難度★★★☆☆
度胸度★☆☆☆☆
爽快度★★★☆☆
コスパ★★★☆☆
ホスピタリティ★★★★☆
自己ベスト25秒378