大納言 疾走る!

ド素人がレンタルカートを中心に無責任に不定期に語る。

シティカート 走ってみた

東京23区内にある唯一のレンタルカート場。範囲を東京都内に広げて見てもここしかないという誠に稀有な存在である。

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都内にありながらもさほど東京をアピールせず、あっさり「CITY KART」と名乗るところが何とも奥ゆかしい。どうせなら「TOKYO CITY KART」いや、「TOKYOにはここしか無いぜイェーイKART」と名付けても良いくらいである。千葉のとあるサーキットでさえ「新東京」と名乗っているのだから。

まあそんなことはさておき、アクセスが良いので、自分としては真っ先に走りに来てておかしくないカート場なのだが、様々な理由によってこれまで後回しになっていた。

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理由としてはまずココが特設コースであること。駐車場(かと思われる)スペースをタイヤバリアで仕切ってカートコースにしているため、生粋のサーキットではない。単なる食わず嫌いだが、なんとなーくモチベーションが高まらなかったのだ。(来てみたらペイントされた縁石もあり、サーキット感は醸し出してたっす)

もうひとつは「まあ、近いしいつでも行けるやろ。」的な気持ちが先行し、いざ時間の余裕が出来た時は、せっかくだから。と、遠方のカート場を優先してしまい、近すぎるが故の遠い存在になってしまっていたこと。人生で数回は聞いている「東京都民だけどさぁ、東京タワーにのぼったことないんだよねー。」「大阪人やけど通天閣にのぼったことないねん。」のパターンと同じ部類である。

走らなかった理由は他にもある。というか、走らなかったというより「走れなかった」パターンだ。

ここはとにかく人気があるというか、貸切需要が物凄いのである。よし!今日行ってみるか!と決心してHPのスケジュールをチェックすると、大抵が貸切予約済みなのだ。「平日だし、今日こそは…」と思ってもドンピシャで予約が入っていたりする。

走りたい気持ちはあったが、これら様々な理由から今ひとつご縁に恵まれなかったのである。

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クソ長ったらしい前置きはさておき、そんな自分にも遂にシティカート初体験の機会が訪れた。

当日は夕方から別件アリだったが、まだ昼前で少しだけ時間の余裕がある。ふと思い立ちHPをチェックすると、なんと珍しいことに貸切予定が全く入っていないじゃありませんか!こりゃあ奇跡。

7月も下旬に差し掛かり既に猛暑。ちとカートにはキツいシーズンだが、これは行っとかなあきませんわ!ということで意気揚々と馳せ参じました。

東京都足立区。都心部ではないがやはり23区内なのでアクセスはいい。ただ、車で行ったら駐車場の入り口がめっちゃ分かりづらかった。車で行く際は郵便局あたりから超スローダウンしてじっくり入り口を見定めることをお勧めする。各種スポーツ施設の地味な案内板が目印。

入り口をぐんぐん進むとあらびっくり。

スポーツの複合施設になっているじゃあありませんか!調べてみるとアメージングスクエアという名が付いていた。

フットサル、スケボー?の巨大ハーフパイプ、自転車のアクロバット的なやつ、トランポリン、バッティングセンター、釣り堀、そしてカート。見逃しているだけで他にあったかも知れない。実に統一感の無いスポーツ施設というかレジャー施設というか、まさにそこにはアメージングなスクエアが広がっていた。

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感心しつつエリア最深部に進むと、ようやくカート場が姿を現した。

お、結構人がいるぞ。10人くらいはいるだろうか。多すぎてちょっと嫌だが、誰もいないより有難い。速い人でも遅い人でも構わない。とにかく誰かが走っているシーンをまずは眺めることが出来れば、走りがイメージしやすくなるからだ。

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普通の目線では分かりにくいから2階デッキに上り俯瞰で見渡す。それでもコース全容が把握しにくい。そこでグーグルさんの空撮を見てみたが、レイアウトが何だか違った。

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調べて照合してみると、これはグーグルさんが2016年2月から2017年1月の間に撮影した1世代前のコースのようだ。

ここは年に1度はレイアウトを変更しているらしい。そういうお手軽さが特設サーキットのメリットである。レコードホルダーにとっちゃ毎年水に流されて悲しいだろうが…。

ちなみにいまのレイアウトはこうだ。2017年2月からこのレイアウトに変更されている。

http://www.precision.co.jp/citykart/course/02.html

全長僅か406mだがコーナーが多く非常にせわしない印象。これは腕がパンパンになる予感(汗)

ボーッとコースを眺めていたが、お客さんも多いことだし、先に申し込んでおくのがベターだな。と、受付へ。

5分1800円。安いけど走行時間は短い。複数回パック設定は無さそうだ。やっぱり団体で貸切を活用するのが最も効率的なシティカートの楽しみ方なのだろう。

意外にも、まもなくすぐに順番がまわってきた。

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マシンはビレルの車体にエンジンはロビンEX21とのこと。ロビン=スバルだから、エンジンはラー飯能と同じである。

路面に段差が確認できるから、打撲防止のために定番のお風呂マットをシートに敷いてコースイン。

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…うん。やっぱしコースレイアウトが覚えきれていない(汗)

とにかくドタバタ。先を見越した走行ができず出会い頭に現れるコーナーをおっとっと、と行き当たりばったりで切り抜けていく。

いかん。5分しか無いということはせいぜい周回数は7、8周??後半戦に勝負をかけるには冒頭3周くらいでコースを確実に掴まなければ…

コーナーとタイヤバリアの隙間、道幅などもチェックしつつ、アタマ2分半でなんとなーく頭に叩き込んだ。

さあ、後半戦2分半で攻めまっせー。

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1コーナーはヘアピンなのでアウト目一杯からクリップを奥にとるイメージでブレーキングして進入。イン側縁石とタイヤバリアに若干の空きスペースがあるのでセコくイン側ギリを心がける。出口がさほど広くないから入り方をミスるとアウト側のタイヤバリアに接触する。何度かこすっちゃいました。

続く2コーナーもタイトだが、スピードが落ちているのでブレーキ不要。保守的にアクセルをオフして進入するが、程よいオフ加減はわからん。ひょっとしたら全開でいける?…それはさすがに無いかな?

その後の緩やかな3、4コーナーは最短距離で。ほぼ90度の5、6コーナーは程よいアウトインアウトで駆け抜ける。この3〜6コーナーの全開区間がなかなか心地良い。大してスピードは出ていないのだが、タイヤのグリップ感を味わいながら、微かな横Gを感じつつ駆け抜けるのは気持ちの良いものだ。

最大の難所は7コーナーだと思われる。トップスピードからのブレーキングで次の8コーナーの切り返しを見越したアウトインインのラインが求められるが、なかなか上手くいかない。ここは慣れが必要だわ。

続く8〜11コーナーはあまり語ることは無い。単純に最短距離を心掛ければオーケー。

意外な難所が12コーナー。短絡的に走ると13コーナーに頭から突っ込むことになるので複合的なライン取りが肝要。どこが正しいブレーキポイントなのか、正しいラインなのかは何回か走らないと理解できんわこれ。なかなかいやらしい。観覧デッキから眺めても、難所の7、12コーナーはよく見えないので、他の人の走りが参考にできない。自分で解明せにゃいかん。

この12、13コーナーがピシッと決められないと、長い1コーナーまでの全開区間のトップスピードに影響する。重要なポイントである。

…とまあ、僅か5分ではこのくらいしか理解できなかった。あっと言う間にチェッカーが降り下ろされる。

 

さあさあタイムはいかほどか!?緊張の面持ちでタイムシートを受け取る。

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結果、ベストラップ33秒268。うーーーーむ。可もなく不可もなく…。

実は走る前にここのレコードタイムが31秒797ってのをチェックしてて、32秒台を目標に!と思ってたもんだから、少ーし達成感不足。

しかも、攻め始めた後半のタイムの伸びが思ったより鈍いのもがっかりポイント…。甘かったなあ。

まあ初体験の5分だし、まずまず。と思っておくとしようじゃないか。

5分なので案外腕の疲れも無い(汗は滝のように流れてるけどね)。さあリベンジを!と思ったのだが、悲しいかな次の予定が迫っているので、今回は味見の5分1本のみでシティカートを後にした。

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率直な感想としては、ズバリ面白かった。案外奥が深い、走り込みたくなるレイアウトですね。

テクニカルな要素と全開区間がバランス良く配置されていて楽しませていただきました。貸切需要が多いのも納得。

 

また来よーっと!

 

…って言いながら、モタモタしてたら次来る頃にはレイアウト変わってるよな(汗)

 

公式サイト

http://www.precision.co.jp/citykart/

 

[独断と偏見評価]
難度★★★☆☆
度胸度★☆☆☆☆
爽快度★★★☆☆
コスパ★★★★☆
ホスピタリティ★★☆☆☆