大納言 疾走る!

ド素人がレンタルカートを中心に無責任に不定期に語る。

富士スピードウェイカートコース 走ってみた

オートパラダイス御殿場まで来たのなら、同じ町内にある富士スピードウェイにも行っとかないともったいない。

APGでのおかわり走行を諦め、いそいそと富士スピードウェイに移動する。富士は店じまいが早そうだし、冬はあっちゅう間に暗くなるからね。

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思った以上に近くて一瞬で東ゲートに到着。

富士のレンタルカート場は当然ながらサーキット敷地内にあるので入場料1100円が必要になる(駐車場代込み)。

さてさて、レンタルカートはどこにあるのかなーーと走り出したらこれまた一瞬で見つかった。東ゲートからすぐやん。

せっかくサーキット入場料を支払ったし、富士スピードウェイにやってきた感無きまま帰るのも癪なので、まずはサクッと本コースを堪能しておきたい。一旦レンタルカート場はスルーしてグランドスタンドを見に行こう。

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やっぱりホンマもんのサーキットはデカいねぇ。グランドスタンドに行くにも結構距離がある。サーキット内の周回道路もなんだかサーキットみたいで走りごたえがあるぞ。スピード落とせの看板も頷ける。

グランドスタンド前まで来ると、けたたましい排気音が聞こえてきた。シーズンオフなのでレースイベントは無いはずだから、何かの走行会なのかな?

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スタンドに入ってみたらポルシェ、GTR、NSXなどのスポーツカーがえげつないスピードで練習走行中でした。贅沢な趣味やなぁ。

ひとしきり各車の排気音を堪能し、レンタルカート場に戻る。やばい、陽が暮れる(汗)

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で、レンタルカート場へ。

寂しいことにやっぱり誰も走っていないし、客はひとりもいない…突き刺すような寒さが一際身に染みる。

そもそも営業してんのかい?不安がよぎるが、受付を見るとスタッフさんらしき人影が見える。営業はしているようだ。

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ここは駐車場をサーキット化したコースで真っ平なので、地べたから見るとどんなレイアウトなのかサッパリわからない。観戦デッキも無いから全体像も掴めない。

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空撮を見てみると本サーキットを模したミニ富士スピードウェイに仕立てられている。後半セクションがなかなか興味深い構成になってますな。ライン取りが難しそう。

当然富士と同じ時計回りで全長は520m。

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料金は7周1600円。

一瞬安く感じるけど、入場料が別途必要であることを加味するとこんなものか。欲を言うなら7周じゃなく7分にして欲しいなぁ。

なお回数券システムは無い。

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ここのカートは実にスパルタンでスケルトンな風貌。見るからに軽快感ありありだぞ。

ネットで調べるとカートはヤマハのFK5、エンジンはなんと珍しい2スト50cc!

4スト200cc〜が当たり前の近頃のレンタルカート界においては実にレアなマシンだ。50ccといえど2スト特有のトルク感が楽しみである。

一般的なビレルN35の車重約140キロに対してFK5は約75キロ。レーシングカートに近い乗り味も期待出来そう!

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面白いのがこのラップタイムの目安。

何の情報も無く走るのではなく、事前に目標を定めてから結果がどうだったかを振り返る。こういった情報はとてもありがたい。

とりあえず上級ドライバーの部類に足を踏み入れたい。

では6号車に乗って行ってみましょう!

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アクセルを踏むと、4ストとは明らかに異なるスクーターっぽい軽めの排気音。ピットアウト後のロングストレートをグイグイ伸びていく。これはビレルでは味わえない軽快感だ。

さあ、タイトな1コーナーをクイックに行こう!

ブレーキングしてステアリングを切り込むが…

 

!!!

マシンが全く曲がろうとしない!!

1周目だけに保守的にスピードを充分落としてコーナーを迎えたから大事には至らず事なきを得たが、めっちゃヒヤッとした。

路面温度が低すぎてグリップしないのか、タイヤがヘンなのか(見た目は異常無し)、どこかに問題があるのか、理由は不明だが全く曲がろうとしない。

ウエット路面を走ってる感じ。ズズズーってヘンな音もする。

阪神大賞典で3コーナーを逸走したオルフェーブルを思い出す。まさにあんな感じだ。

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続く左コーナー。

意外にも何事も無かったかのようにスッと切り込んで行ける。何故だ?

右コーナーと左コーナーでの挙動の大きな違いに軽くパニクる。これは一体何なのか。

次の右コーナー。またズズズーって言いながら全く曲がろうとしない。

やっぱり右コーナーでは何かがおかしい。大きな弧を描きつつも何とか曲がってくれるのでラインを大きく外しながら藻がいて走る。

で、また次の左はスッと頭が入る。うーんこれはもう、こういう特性を前提にした走りに徹するしかない。

これはこれで楽しもうではないか。ははは。

3周もするとこの特性にも少し慣れてきた。

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そして迎えた5周目、突如として世界が変わる。

FK5、ついに覚醒。

あんなにダメだった右コーナーにグイっと鼻先が入る。どしたの急に?

こんな急に挙動って変わるもんなの??

ともあれマトモに走れる!めっちゃ楽しい!

最後にやっとマシンが心を開いてくれた感じ。これはとんでもないじゃじゃ馬だぜ…

さあここから挽回!と思った矢先、無常にもチェッカーフラッグが振られた。7周といえどアウトラップとインラップ込みなのね。

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だいぶ暗くなってしまったが(写真は事前に撮ったものだよ)、もう一本走れるかな。次はマシンを変えよう。頼むぞ4号車!

 

ピットアウトしロングストレート。

…あかん。

6号車より明らかにフケが悪い。ハズレかぁ。

しかしコイツなら1コーナー行けるやろ。曲がれっ!

と思ったらまさかのデジャヴ。コイツも曲がらねー!!

完全なる6号車の下位互換。やっぱりタイヤが冷え過ぎて曲がらないんですかね?

揃いも揃って何故右コーナーだけダメなのか。

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タイムはなんとか上級ドライバーの部類に届いてました。

結局2台とも右だけ曲がらないダメダメっぷり。

これがN35ならほんとウンザリしているところだが、軽量FK5シャーシと2ストエンジンの組み合わせが生み出すキビキビさが爽快で、曲がらないストレスよりも楽しさと気持ちよさが勝った。めちゃくちゃ楽しかった。

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かなり年季の入ったマシンなので、そのうちN35などのありふれたカートに入れ替えられてしまうんじゃないかと心配だ。

ここの魅力は間違いなくレア車のFK5だと思うので、このまま是非大事にメンテナンスして使い続けてくれることを切に願います。

暖かくなったらグリップはもどるのかな?

またAPGとセットで訪れよう。

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公式サイト

http://www.japan-racing.jp/fsw/

 

[独断と偏見評価]
難度★★★☆☆
度胸度★★☆☆☆
爽快度★★★★★
コスパ★★★☆☆
ホスピタリティ★★☆☆☆